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トンガ -13日目-


村の幼い子供たちは、裸足でそこら中を駆け回る。
珊瑚のビーチであっても砂利道であっても、そんなことお構いなしに。
落ちてる物を拾っては豚に投げつけたり、ナイフをやたらに振り回したり。
だから、肘や膝の擦り傷は当たり前のこと、足の裏が傷だらけの子もいれば、腕や手にたくさんの傷がある子もいる。

人それぞれ価値観は違うものだろうが、僕の価値観の中で、子供とはそういうものであってほしいと思う。

傷だらけであってほしいというわけではなく、少しくらいケガしようが好奇心旺盛に大地を自由に走り回ってほしいという意味で。

子供の行動を必要最低限制することは親の責任だろうが、日本ではだいたいそれが過保護なことの方が多い気がする。

例えば、東京の三軒茶屋に住んでいた時の話。

近所にあった幼稚園では、子供たちを連れて園外を散歩する際、子供たちを7人ほどまとめてカゴ(体育館のバスケットボール入れみたいなの)に入れて、幼稚園の外を毎日ぐるっと一周していた。

その背景には様々な理由があるのだろうが、子供をそういう形で守らなければならない社会が日本に存在するのも事実。

それは、これから親になるであろう僕たちの世代が見直すべきものの一つなのかもしれない。

2011/1/21