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トンガ -6日目-


今日は昼間から天気がよくなかったということもあり、朝少し泳いだ後は、部屋にこもってひたすら英語の勉強。
一昨日ビーチで、オーストラリア人の女の子の髪を切った時、聞き取れない会話が多々あったし。

一日の生活費が¥600かそこらででなんとかなる国で、英語の勉強に時間を費やすことは、物価の高い日本で勉強をするよりもコスト面ではとても利口なことだと、勝手に思っている。
だって、日本にいるとただ自分がそこに存在するだけでもたくさんのお金が必要だ。
生活費、交際費、諸税金など。
まぁ、それ以上にたくさん稼げばいいのだろうけど。
僕が思うに、たいがいの人々は働きすぎて、時間というものの大切さを失っている気がする。
家族と過ごす時間、休む時間、そして自分と向き合う時間。

夕方頃、僕が部屋から全く出てこないのを心配してか、ゲストハウスのスタッフの女の子がバターを塗ったパンを僕のとこに差し入れ。
それを今夜の晩ご飯代わりに。

夜、ベンが僕のところにやってきて、
「ジュン、さっきのメガネ貸してくれ。」
さっきのメガネとは、僕が泳ぐときに使っていた水中ゴーグルのこと。
「いいよ。はい。けど、こんな時間に何に使うの?」
そして、おもむろにゴーグルをかけたベンが、何やら細かな字でかかれた聖書を取り出す。
「ベン、それメガネと違うから。それは水中用の水防ぐためのやつ。多分、意味ないよ。」
「おぉ。全く意味ないな。残念。」

何となく夜の雲が、少しずつ薄くなってきているような気がする。
そろそろ、トンガの空をみることができるだろうか。

2011/1/13