links

トンガ -11日目-


当たり前のようにのんびりとした村での生活。

朝、村を歩けば、豚と犬が追いかけっこをしていたり、木陰で豚と犬と鶏が添い寝をしていたり。
日中、ソファーで昼寝をしていたら、山羊がバタバタと家の中を通り過ぎていったり。猫が、鳥やネズミをくわえて部屋に飛び込んできたり。
夜中、突然猫が窓からはいってきて、足下で丸くなって寝てしまったり。

女の人は家の中で子守をしたり食事を作ったり、一日中ハンドクラフト製品を作っていたり。
幼い子供たちは村を駆け回り、男の人は農業へ。

そんな村での日常の中、僕はというと、村の人々の髪を切ったり、ベビーシッターをしたり。
ぶらぶらと村を散歩して写真を撮ったり、浜辺にカニを捕まえにいったり。
教会にいったり、ローカルバスで町にいったり。

長い人生の中の、ある一時期の生き方の一つとして、こういう場所での生活に少しの間身をおくのも悪くはない気がする。

心と体が自由なうちにいろんな土地に身をおいて、いろんな形の生活と様々な形の幸せを知るのもいい。

その経験から、自分流の新しい生活スタイルを。

流されすぎずに、けど、自由になりすぎずに。

しがらみの中の安定をとるか、不安定の中の自由をとるか。

ただ僕は、自分流の生き方を自分の速度で進みたいだけ。
自分の心が思うままに生きたいだけ。

2011/1/19